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介護人メイルの、悔悟、改悟、開悟、戒護。
 
 
 
 
 
 

介護を超えて、悔悟のままに、再び「ジャック・ニコルソン」のごとく。

 
メイルは、カラダを使った仕事をしたいととりつかれている。
突然の介護から始まった悔悟の日々が、自分の意識しないところでストレスを創り、それがいつのまにか自分のカラダを蝕んでしまっていると気づいたからである。
病は気から…。
気一つで、すべてを克服できると思い込んでしまっていた錯誤が、自分の肉体的衰退を一気に呼びこんでしまったのかも知れない。
この冬の1日の中で起きる激しい温度差に対応できなくなって、メイルは閉口している。
それが年が明けて、ますますひどくなった気がする。
朝、目を覚まし立ち上がる時、トイレに行く時、目が回るだけでなく、斜めに歩いているようで怖い。
メイルは、このままでは自分が母親のようになって、介護される立場になってしまう気がして、憂鬱になっている。
それなのに、本当にカラダを使う仕事が見つかって、メイルはますます怖気づいている。
そのために、徐々にカラダを鍛えておこうとして考えて、予備運動を計画した。
就業予定時間に合わせて、近くの公園にある階段を上がり降りしようと思いついたのである。
そうすることで、自分の健康不安をPCに向かい過ぎの眼精疲労、肩こりのせいに違いないと思い込もうと考えたからである。

そして、誰も歩いていない階段の下から、階段を見上げた途端、思い出してしまったのが「Something's gotta give(与えなければいけない何か…邦題:恋愛適齢期)」のジャック・ニコルソン。
メイルにとって、このジャック・ニコルソンは他人事ではなかった。
考え方、特に女性への接し方が自分と瓜二つで、吃驚仰天だった。
違うところがあるとすれば、ジャック・ニコルソンがスーパーリッチだということぐらいだった。
とりわけ、ヤンガーウーマンのエキスパートであること、一度も結婚したことがない「The escape artist(逃げの達人)」と呼ばれたバチュラー(独身貴族)であること、若い女性とガンバロウとして心臓発作に襲われること(メイルにとってはあまりにも遠い過去でしかないが…)は、デジャブのようでしかなかった。
なかでも、心臓発作を起こして病院にかつぎ込まれたとき、ジャック・ニコルソンが「リピトール(抗コレステロール薬)、それと白い粉薬」と言ったときは、目が飛び出てしまった。
メイルも、リピトールを服用するようになって、かなり経つ。
それだけではない。
メイルは、血液をサラサラにする薬、不整脈を抑える薬、抗高血圧薬、高尿酸血症の薬まで飲んでいるのである。
どうあれ、ようやく命を取り留めたばかりなのに、ジャック・ニコルソンが医者に尋ねる。
「What about Mr.Midnight here?(あれはどうなの?)」
「When can I be up and running in that department(いつからアップして使えるの?)」
この2つの言葉は、メイルが階段を歩き始めると、すぐに脳裏をウサギのように駆け巡り始める。
メイルは予想していた以上にすぐに息苦しくなってきて、絶望的になりかかる。
「ダメだこりゃ、ヤバい」、上を見ないようにして、一段一段ゆっくりゆっくり噛みしめるように歩く。
「本当にこれでちゃんと働けるのか?」
メイルはすぐに途方に暮れる。
すると、今度はそのとき医者がジャック・ニコルソンに言った言葉が、メイルの脳裏をワニのように這い始める。
「If you can climb a flight of stairs,you can have sex(もしひと繋がりの階段を上れたら、セックスはできる)」
メイルにとって、今、そんなことは夢のまた夢でしかないが、まだ心臓発作で死ぬわけにはいかない。
それどころか、介護されるような状態になるわけにはいかない。
自分の心臓を様子を手さぐりしながら、階段を上り切るしかない…。

それにしても、メイルは、このジャック・ニコルソンのすべてが気に入っている。
ヤンガーウーマンが持つスイートで複雑じゃない満足は、一瞬の若さに集約された魅力は、魔法のようにどんな男でも骨抜きする…ヤンガーウーマンは、travel light(旅行用ライト)のようなもの…という感覚には、同感。
それも自分の老いを意識するからこそというところも、納得。
ジャック・ニコルソンが独りヤンガーウーマンに電話をかけまくり、誰もが留守で、自嘲気味に「Everybody is out but an old Har. Old. Old(オイボレのハリー以外はみんなお出かけ、年寄り、オイボレ、じいさん)」と独り言を言うシーンは、頭がクラクラするほど共鳴させられる…。
映画は、その一人のヤンガーウーマンのキュートでラバブルな母親と今までの自分の殻を壊して恋に落ちるラブコメディーで、かなりオモシロい。
もっとも階段を元気に上がり切れないメイルには当分無関係なではあるが…。
それでも、階段をゆっくりゆっくり上がっているから、ついつい空想してしまう。
そして、ヤンガーウーマンから「Dad(お父さん)」とか「Granddad(お祖父さん)」と呼ばれたら、生きてはいけないなとすぐ覚める。
ともあれ、カラダの心配をしていると、自然に感傷的になって、逆にカラダによくない。
事実、心臓発作のほとんどの引き金は、ストレス。
メイルは、例え働きながら死んでも仕方がないと覚悟はしている。
そして、できたら一生懸命働いて、ジャック・ニコルソンのように一度、今までつき合ったヤンガーウーマンたちを直接訪ねることはイヤだけど、せめて遠くから眺めてから死にたいと願ってはいるのだが…。
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プロフィール
 

介護人 メイル・GIVEソン

Author:介護人 メイル・GIVEソン

介護なんて、「する側」も「される側」も現実であってほしくないと毎日願って過ごしている。
ある日突然、前ぶれもなく目の前にそれが現れた…。

東仙坊の、介護用ハンドルネーム「メイル・GIVEソン」が、好きな映画と対照して、お届けする介護ブログ。
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