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介護人メイルの、悔悟、改悟、開悟、戒護。
 
 
 
 
 
 

介護を超えて、悔悟のままに、まだ「ジャック・ニコルソン」のごとく。

 
メイルは、今なお、両親の夢を見て、介護の悔悟に明け暮れている。
人間は、自分の親の世話をどこまでできるのか?
いや、どこまでしたらいいのか?
いやいや、何をすべきなのか?
いくら考えても、今さら後悔しても始まらない、と思えないから、どうすることもできない。
けれども、そのお陰で、メイルは、自分の死について悩まなくてすんで、助かっている。
間違いなく忍び寄ってきている死の影に、怯えなくてすんでいる。
それどころか、自分の死に対峙できるほどの余裕ができている。
何が何でも、自分の生を最後の最後まで凝視してやると決意している。
そのためには、母親のような無念だけは味わいたくないし、そうならないように気をつけなきゃと覚悟している。
とにかく、血流がよくなるように水を忘れず、適度な運動を心がけようと思っているが、それが意外なほど簡単じゃない。
今や、メイルがかつてスポーツマンだったなどという面影はどこにもない。
ところが、自分はいつでも昔のように時間さえあればスポーツができると思い込んでもいる。
それが、老いということだという自覚がないのかも…。
ともあれ、死ぬときには自分のモノを整理しておきたい。
メイル自身、両親のモノであれだけ当惑させられたのだから、他人のモノだったら、一体どれだけ面倒なことか…。
そう思うだけで、極力モノを持たないように毎日心がけている。
とくに、写真が好きじゃないところは、とっても便利。
それにしても、メイルがわからないのは、なぜ瞬間瞬間を写真に取るような生き方をするヒトが多いこと…。
記録を取って生きて何になるのか?
その記録だって永遠じゃないはず…。
第一、その記録だって所詮自分だけのものはず。
そうだとしたら、その一瞬一瞬をどれだけ永遠のものとして感じられるような生き方をすべきだと思うのだが…。
どちらにしても、メイルはできることなら、ガンで死にたいとタバコを吸い続けている。
それなら、今までその瞬間瞬間を偶然奇跡的にしかも感動的に共有してきた人たちに、もう一度再会してから、すべてを片づけて死ねる。

そう祈っていると、映画「The postman always rings twice(郵便配達は二度ベルを鳴らす)」のジャック・ニコルソンを思い出して、苦笑するしかない。
もちろん、メイルはジャック・ニコルソンのように人殺しはしていないものの、もしかしたらそれ以上に相手の目に見えない部分を傷つけて生きていたかも知れない。
早くから家出をし、いろいろな人の家に転がり込んでは、数々の女性たちと関係を持った。
ただし、ジャック・ニコルソンとは明白に違って、ウソをついたり、何かを言葉で誓ったり、それこそ、一度も自分から無理矢理誘ったことはなかった。
極論すれば、「好きだ」、「愛してる」という雰囲気さえ見せたこともなかった。
「興味がある」、「好奇心をそそられる」、「気になる」、そんな感じだった。
メイルはある意味、ジャック・ニコルソンのようにどこまでもnatural(ナチュラル)だったから、女性特有の漿液の香り、心の襞を捉える魔力があったらしい…。
メイルにも、なぜかよくわからなかったが、不思議なほど女性が自分の欲望をさらけだした。
ジャック・ニコルソンのように、プアで、ヒッピーのような風采で、ジャック・ニコルソンほどアトラクティブでもなく、無論、グッドルッキングではなかったが、女性の醸し出す微妙な何かを感受する繊細さは持っていた。
もしかしたら、詩を書かない詩人として一瞬一瞬を目いっぱい生きる姿勢に共感してもらえたのかも知れない。
正直言って、いいように利用されていたという感じが正確か?
どちらにしても、メイルは、クシャクシャなタバコの紙からタバコを探す格好は自分と同じ…と微笑んでもいた。
そして、くわえ煙草で作業する格好もマネされている気がして…微笑んだ。
一番微笑んだのは、女性に「Come on!(カモン)」と言わせるところだった。
そして、女性から「Feel like doinng something(何かしたい感じじゃない)?」、「Do you want your company(相手いらない)?」と言わせたことだった。
けれども、ジャック・ニコルソンのように、「I'm gonna have your baby(あなたの子どもを作りたい)」とか、「If we got each other,then,we got everything(あなたと一緒にいることがすべてなの)」とは言わせなかった。
だからこそ、当然のように、ジャック・ニコルソンのように「I wanna marry you(結婚しよう)」と女性に言ったこともなかった。
それゆえ、ジャック・ニコルソンのようにつき合った女性を死なせ、大声で泣き叫んだこともなかった。
メイルは、そんな生き方が、正しいとか、間違っているとか、考えたこともなかった。
とにかく、いつもいつも必死だった。
その瞬間に相手を歓ばせるためだけの言葉を言ってしまうことが、自分には許せなかった。
メイルは、そうしておけば、少なくとも今、のほほんと生きていられたかも…とさえ思ってはいない。
それぞれの女性が、どこかで、何かで、一瞬でも生きている間に自分を思い浮かべてくれる瞬間があればいいな…と思うときもある。
だからこそ、それらの女性たちがメイルを完璧に忘れ去ってしまっていたとしたら、かなりショック。
少なくとも、メイルは、自分よりは長生きしていて欲しい…と秘かに祈っている。
その意味では、ジャック・ニコルソンのほうがラクだったとも思うが…。
どちらにしても、メイルの生き方のタイトルは、「The postman never rings at all(郵便配達はベルを鳴らさない)」だと苦笑している。

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プロフィール
 

介護人 メイル・GIVEソン

Author:介護人 メイル・GIVEソン

介護なんて、「する側」も「される側」も現実であってほしくないと毎日願って過ごしている。
ある日突然、前ぶれもなく目の前にそれが現れた…。

東仙坊の、介護用ハンドルネーム「メイル・GIVEソン」が、好きな映画と対照して、お届けする介護ブログ。
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