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介護人メイルの、悔悟、改悟、開悟、戒護。
 
 
 
 
 
 

介護を超えて、悔悟のままに、どうしても「ジャック・ニコルソン」のごとく-2

 
メイルは、お世話になっている老婦人がますます母親化してゆくみたいで、秋の空よりもブルー…。
心の中は、オータム、コタム。
映画「The witches of Eastwick(イーストウイックの魔女たち)」のジャック・ニコルソンが、大雨に濡れながら、好物のフルーツを持って、「I'm freezing my nuts off out here(凍えるほど寒がってる私のタマタマを何とかしなきゃ)」と、ミシェル・ファイファーの家の外で、「中に入れてくれ!」というシーンを思い出す。
メイルが少しでも手助けがしたいと思っている老婦人にとって、見知らぬ男でもあるメイルは「男」なのかも知れない。
女性は、いくつになっても摩訶不思議な存在のまま…。
そう言えば、シェールのブービー人形を売ってくれているお土産物屋の老婦人が、ジャック・ニコルソンと初めて遭ったときの印象をシェールに伝えるシーンが凄くリアル。
「So charming.Not really handsome.But…riveting.That's it.I was riveted.I looked into his eyes and had thoughts I hadn't entertained since World War Ⅱ.I actually blushed(とってもチャーミング。ハンサムじゃないけど、とってもオモシロくてワクワクさせられ、そう、ドキドキさせられたわ。彼の目を見てたら第二次世界大戦以来の性欲に目覚めて、本当に顔が赤くなったわ)」
見知らぬ男は、女性にとって、いつまでも「D」、「Divil(デビル:悪魔)」のような存在に違いない。
それにしても、ジャック・ニコルソンの「D」、「Divil」を皮肉った「Daryl Van Horne」という変な名前の何とオカシクこと、悪魔のVan(トラックのように大きくて固い)、Horny(勃起した)とは…。
そして、その「D」に、女性を成熟させる三大「D(別)」である「Death(死別」「 Desertion(別居) 」「Divorce(離別)」と「 Dick(男性のナニ)」の意味を含ませるとは…。
メイルも、なぜかよくわからないが、女性から好かれた。
恥ずかしがり屋でハンサムでないばかりか、メイルの母親が生前よく言ってたように、どうしてなのか?メイル自身も全くわからなかった。
ジャック・ニコルソンが、シェールに言われた「アナタほどダサい男(unattractive)は生まれて初めて。吐き気のするほどイヤなヤツで欠点のカタマリ(loathsome characeristic of the male personality)。脂ぎってイヤらしくて(physically repulsive)、オツムは低能(intellectually retarded)。道徳観念はゼロ(morally reprehensive)。卑猥で鈍くて自分勝手でバカ(vulgar,insensitive,selfish,stupid)。ユーモアに欠けるし体が臭い(have no taste,no sense of humor and you smell)。退屈で嫌気がさす(You're not ever interesting enough to make me sick)」…。
メイルは、さすがにそこまで女性から直接的に悪く言われたことはなかったが、似たようなもの。
もっともその直後に、シェールはジャック・ニコルソンに屈服してしまうのだが…。
どちらにしても、このシェールとジャック・ニコルソンの初めての出会いの会話に、男女間の真実が見つかるのは確か。

そもそも、この映画の基盤は、離婚したばかりのスーザン・サランドン、未亡人のシェール、夫の逃げられたミシェル・ファイファーの3人の慰安会のようなガールズ・トーク。
毎週木曜日、酒を飲み、それぞれが「free woman(フリー・ウーマン)」を謳歌しているように見せながら、いい男が近くにいないと逃避的に愚痴るだけ。
夫婦間のセックスは、週1回で十分か、不十分か?
I hope his dick is bigger than his IQ(アイツのナニはアイツのIQより大きくあって欲しいわ)!
性欲増進の料理作り?
The man is the Nazi(男はナチ)よ。
理想の男は?
と、好き勝手に話し合う世界。
特に、3人共通の理想の男は「Somebody nice.Somebody you could like.Somebody with a brains.Somebody you could talk to.Somebody you could be yourself with.Somebody to watch over me. A tall,dark prince travellin under a course.A foreign prince on a big black horse(ステキな人。頭が切れて話せる男。心の安らぎをくれる男。守ってくれる男。浅黒くて背の高い放浪の王子。黒い馬に乗った異国の王子)。Really handssome. Not too handsome.Nice eyes. Nice ass(ハンサム。そこそこハンサムで目の魅力的な人。オシリも魅力的な人)」と少女のごとき。
さらに、「Men are not the answer to everything(男がすべての答えじゃないわ)」と言いつつ、最後はナニの大きさの話に…。
ミシェル・ファイファーは「Huge(大きいの)」、スーザン・サランドンは「Small.Aesthetically I prefer small(小さいの。美学的に小さいのが好き…)」、シェールは「I'm in the middle myself(ワタシの中の真ん中にある感じがいいわ)」と好き勝手。
「Who cares, as long as it works(大きさなんて関係ないわ、役に立つ大きさなら」と言いつつも、どこか気にする雰囲気…
どうあれ、この女の気まぐれこの上ない奇っ怪な情念が、いかに虚ろで、壊れやすく、危険で、男を弄ぶのかものかを、ジャック・ニコルソンがコミカルにイヤというほど教えてくれる出色の映画…。
そして、このジャック・ニコルソンは、メイルと違って女に自分の心根を吐露するが、メイルの女性に対するモノの見方とほとんど同化するものだった。

To be continued…

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介護を超えて、悔悟のままに、絶対に「ジャック・ニコルソン」のごとく-1

 
メイルは、モンモンと苦悶の日々を過ごしている。
お世話になっている老婦人が、ケガをしてちょっと歩けなくなっただけで、その子どもたちが、その嫁たちが、孫たちまでが、入れ替わり立ち替わり面倒を看にやってきている。
居候のメイルは、その様子をそっと窺いながら、「そのくらいならお世話になっている、ほんのお礼の気持ちで、ボクがやるのに…」と、言いたくても言えず、恐縮し肩身が狭い思い…。
それ以上に、「こんな光景を見たら、自分の母親が草葉の陰で、ああ、羨ましい。私だって、そんな風にしてもらいたかった」とはっきり言っているのが聞こえてきて、また悔悟の日々。
「そんなこと言ったって、母さんは介護度5だったんだから、ボクらの手には負えなかったんだから、勘弁してよ」と心の中で言い訳しているが、メイルの聡明で執拗な母親は、簡単に許してくれそうもない。
メイルは、二つの意味で、穴があったら入りたい心境で、かなり辛い…。
そう言えば、メイルは両親の介護に昼夜奔走していたとき、ある友人から、「オマエが女房がいないのが失敗だよ。女房なんて、そんなときに世話させるためにいるようなもんなんだから」と言われたことがある。
そのとき、メイルは、「バカ言え。そんな都合のいいようにしていいわけないじゃないか」と言い返していたぐらいだから、こんな光景は夢でしかなかったことだけは事実。
確かに、メイルはいまだに独身。
いろいろな女性と同居したが、結婚を自分で考えたことはただの一度もなかった。
そして、メイルは、そのほとんどの女性を母親に紹介していただけでなく、堂々と正月を一緒に過ごしたり、家族旅行に一緒に行ったりしていた。
そんな中で、メイルの母親がたったの一度だけ、メイルが8年ぐらい同居(実際は、ほとんど家に帰らなかったが…)していた女性から、「親から結婚式を挙げなさいと言われたから、式を挙げたいの?」と言い始めた女性と別れたとき、涙ながらに「ちゃんとしてあげればいいのに…」と訴えられた。
メイルは躊躇なく「何で結婚なんかしなきゃいけないの? 結婚なんて、しかも一夫一婦制など、明治政府が神を信じるヒトたちの国をマネして導入した、国民を功利的かつ便宜的に管理するためのただの形式じゃないか。第一、日本人の生理に全く合っていないものじゃないか」と答えた。
すると、日頃、あれだけ怜悧な母親がエモーショナルになって、「また、そんなことを言って…。可哀想じゃないの彼女が…」と食ってかかってきた。
「せっかくの知的なところもあるくせに、こういうことになるとこんな風になってしまうんだ」と、その母親の態度に絶望したメイルは、それ以上、何も答えなかった。
30年以上前の話しである。
それが、2年前、メイルの母親が死んで、母親の日記を整理していたら、その後かなり長い間、メイルに内緒で、その女性とたびたび会っていたことを読んで初めて知った。
メイルは、それがルールとばかりに、ただの一度もその女性と会っていなかったから、正直、それを知って驚愕した。
それからも、たびたび別の女性を紹介しても、メイルの母親は、一言もそのことに触れなかったことはさすがだが、
ただ、あるとき、20年以上つき合った女性に、「この子の一体どこがいいの? 世の中変わってるわよね。この子を好きなってくれる女性がいるんだから…」と尋ねたことがあった。
その場は、「うるさいよ。余計なお世話だろ?」というメイルの一言で終わったが、母親にしてはかなりメズラシイことだったので、はっきりと覚えている。
いろいろ小うるさく言う母親だったが、後にも先にも自分の気分以外のことでモノを言ったのは、それだけだった。
そのせいなのか、メイルと母親が二人っきりになるたびに、「オマエはいつか女の子に背中を刺されるわ」と不気味に脅かされ、それは今でもトラウマにもなっている。
その母親の日記から、女同志の不思議な連帯のようなもの感じ、メイルは奇妙な気分だった。
どちらんしても、そんな母親が、「どんな食事も大勢で一緒に食べるとおいしいわね」というのが口癖だった母親が、この老婦人の家族の健気な献身を見ながら、「オマエがあのときちゃんとしてくれていたら、私だって楽しかったのに…」とブツブツ呟いていることだけは間違いない。

そんなことを考えていたら、またしても、映画「The witches of Eastwick(イーストウイックの魔女たち)」のジャック・ニコルソンを思い出してしまった(今回は、その共演していた3人の女優が、メイルのお気に入りばかりだったので、女優の名前入りで書いてみたい)。
映画は、ある意味、男女の機微の本質を、ユニークにコミカルにファンタスティクに描いたラブ・コメディ。
それでも、メイルが称賛したくなるほどそのポイントが的確かつ秀逸。
とりわけ、ジャック・ニコルソンが結局、自分が指摘していた男のエゴを見せるまでは、メイルは完璧に自分を投影できた。
メイルが、最初に思い出したジャック・ニコルソンは、田舎町の教会に集まる「最近はモラルが低下してきている。昔はよかった」と自分のことをタナに上げ何も変えない、典型的な人間味のないスクェアなヒトびとに対して質問する、オトコの悲哀いっぱいのシーン。
「Do you think God knew what he was doing when he created woman(神は女を創造したとき、自分が何をしているのかわかっていたと思うか)?」
「Or do you think it was one of his minor mistakes(あるいは、神のちょっとしたミスの一つと思うか)?」
「Like tidal waves! Earthakes! Floods!(津波や地獄のような、洪水のような)」
「Do you think women are like that(女はそんな天災のようなものだと思うか)?」
「We all make mistakes. Of course he does(我々はみんなミスを犯す。もちろん、神も同じ)」
「We make mistakes, they call it evil.When God make mistakes,they call it nature(人間の犯したミスは悪と呼ばれ、神の犯したミスは自然現象と呼ばれる)」
「You don't think God make mistakes(神はミスを犯すのか)?」
「Women are mistake(女は神が作った失敗作ではないのか)?」
「Or did he do it to us on purpose(あるいは、何らかの意図を持って作ったのか)?」
「If it's a mistake,maybe we,can do something about it(もし神のミスなら、たぶん我々は、なんとかすることができる)!」
「Find a cure! Invent a vaccine! Build up our immune systems! Get a little exercise! 20 push-ups a day and you never have to be affiliated with women,ever again(治療法を探せ! ワクチンを作り出せ! 免疫システムを強固にするんだ! ちょっとした体操でカラダを鍛えろ! 毎日腕立て伏せ20回だ! そうすれば、二度と女と友好関係を築くには及ばない)!」
これは逆説的な示唆に富んでいて、「男は女の気まぐれを寛大に受け入れるしかないんだ」とその対処法を教えてくれている。
どうあれ、メイルの子どものころから培ってきた女性観に、ある種の自信をつけてくれたことは確か。
スーザン・サランドンのクラシックコンサートで、ジャック・ニコルソンが大イビキをかいて、イスから転げ落ちたときは、メイルは抱腹絶倒すると同時に思わず赤面した。
メイルも高校時代、ガールフレンドの両親とともに、女子高校のジャズダンス発表会に行って、途中からほとんど熟睡してしまって、相手の母親から冷やかに起こされた経験があるからだった。
もちろん、ジャック・ニコルソンのようにいきなり立ちあがって拍手しながら、「Bravo! Bravis!(ブラボー)」と大声を上げたりはしなかったが…。

To be continued…




 
 
 
 
 
 
プロフィール
 

介護人 メイル・GIVEソン

Author:介護人 メイル・GIVEソン

介護なんて、「する側」も「される側」も現実であってほしくないと毎日願って過ごしている。
ある日突然、前ぶれもなく目の前にそれが現れた…。

東仙坊の、介護用ハンドルネーム「メイル・GIVEソン」が、好きな映画と対照して、お届けする介護ブログ。
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