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介護人メイルの、悔悟、改悟、開悟、戒護。
 
 
 
 
 
 

介護を超えて、悔悟のままに、「トム・ハンクス」のごとく-5

 
メイルは5年振りという冬将軍の来日に、暗澹たる思いでいる。
寒さは、とかくネガティブ思考を生みがち。
そうでなくても、寒いのが生理的に苦手なメイル、今までなら暖かさを求めムリしても南の島に逃れていたはずなのに、さすがに今はそんな時期ではないと自重している。
できることを淡々とするだけ…という信念もあるが、とても気に病んでいる問題があるからである。
お世話になっている階下の老婦人が、昨年末入院したまま、いまだに戻ってこないのである。
「まもなく1ヵ月になる…」と心配しつつ、メイルは居候でありながら、大きな家の留守番をしている。
入院した目的である脊椎の骨折手術は成功したのに、予後、心臓と肺の機能低下が診られるというから、正直、気がかり。
高年齢者が注意すべきは、やはり心臓と肺、それに直結する腎臓。
そうでなくても、整形外科的術後は、寒さが大敵なはず。
とにもかくにも、メイルは見舞いに行けない面映ゆさを覚えながらも、老婦人が入院前より少しでも元気になって帰宅できることを祈る毎日…。
というのも、お世話になっている恩返しをまだ果たしていないからである。
そして、凍結した道路を歩きながら、わざと大きく滑ってみて、「ツルっと恩返し、鶴の恩返し!」と頬を引きつらせてオドケテ見せている。
「それにしても、寒過ぎる。やたらとノドが乾燥する。心身ともに凍りそう」と、ときどき独り言を言いながら…」。
そうしては、当然のごとくメイルは、また自分の母親のことを思い出す。
ベッドに不自然に横たわり、何とか動かせる左手でメイルの手を強く握り、「お願い。もうこんな状態はイヤ。ガマンできない」と懸命にメイルを見つめた、あの母親の眼差しを…。
それを黙って見ていることができず、メイルは「仕事だから」と偽って、グアムに独りで逃げ出していた情けない自分を思い出しては、また悔悟している。

そう言えば、映画「Joe wersus the Volcano(ジョー、満月の島に行く)」で、トム・ハンクスとメイルのお気に入りのメグ・ライアンが1人3役で演じるパトリシアの間でも、同じようなシーンがあった。
今考えると、母親の介護をしながら、何度もメイルが常夏の南の島に逃げ出したのは、そのせいだったかも知れない。
余命いくばくもないと宣告されたトム・ハンクスが、南の島のある火山島を救うイケニエになるために、メグ・ライアンのヨットで、LAを出帆する。
魂を病んでいるメグ・ライアンは、同じく魂を病んでいる腹違いの姉と寝なかったトム・ハンクスに好意を寄せる。
けれども、途中、台風に遭遇し、ヨットが沈没。
2人は、南太平洋に投げ出され、トム・ハンクスが運んでいた巨大トランクで漂流する。
気を失ったままのメグ・ライアン。
自暴自棄だったトム・ハンクスだが、必死でメグ・ライアンを助けようと、自分で水を飲まず、彼女の口に水を含ませ続ける。
そして、その横で、踊ったり、ウクレレで歌ったり、ゴルフのパッティングをしたりしながら、大空の太陽を、夜空の満天の星を、満月を見つめる。
それから、メグ・ライアンの命を助けてと祈る。
そして、突然、満月に向かって両手を上げ大声で叫ぶ。
「Dear God...Whose name I don't know...Thank you for my life...Thank you...I forgot how big...Thank you for my life(親愛なる神様…誰の名か知らないが…我が命に感謝します…心から感謝します…忘れていました、いかに偉大かを…我が命に感謝します)」
2人には、この後ラブコメらしい奇跡が数々起き、ハッピーエンドで終わる話。
実は、メイルも母親にそんな奇跡が起きることを、南の島で祈っていた。
だから、今また、「今度こそは、奇跡を!」と、もう一度南の島に行って、祈ってみたい気持ちがあるのだが…。
それは困難なのが自分の置かれた状況。
そこで、トム・ハンクスが言ったように、「I have wasted my entire life and I'm going to die.I have a chance to die like a man.I have to take it.I have to be brave.I have to jump(すべての人生をムダにしてきた。死ぬつもり。男らしく死ぬ絶好のチャンス。ジャンプしなきゃ、勇敢にならなきゃ、ジャンプしなきゃ) 」と勇気を持って老婦人を見舞に行くしかないか?と覚悟している。
そして、老婦人に直接、メグ・ライアンが「愛しているから、一緒に火山に飛び込む」とトム・ハンクスに言い返したように、「Whither thou goest,I go.Nobody knows anything.We'll take this leap we'll see.That's life(共にどこまでもよ。誰も知らないのよ。飛んでみなきゃ何もわからないのよ。人生は)」と声をかけてみたいと考えているのだが…。
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介護人 メイル・GIVEソン

Author:介護人 メイル・GIVEソン

介護なんて、「する側」も「される側」も現実であってほしくないと毎日願って過ごしている。
ある日突然、前ぶれもなく目の前にそれが現れた…。

東仙坊の、介護用ハンドルネーム「メイル・GIVEソン」が、好きな映画と対照して、お届けする介護ブログ。
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